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#184

アートメイクのセルフキットはリスクあり?

人気のアートメイクは、Web上で「セルフキット」も出回っています。しかし、アートメイクは医療行為。セルフ施術によってトラブルや副作用に悩まされる可能性も…。今回は、医療従事者以外がアートメイクをするリスクについて詳しくご紹介します。

【目次】contents

最近人気のアートメイクは、市場で「セルフキット」も出回っています。そのため、「誰でも施術できる?」という間違えた解釈をしてしまう人も…。

しかし、アートメイクは医療行為です!セルフ施術によってトラブルや副作用に悩まされる可能性も大いにあります。だからこそ今回は、医療従事者以外がアートメイクをするリスクについて詳しくご紹介します。

セルフアートメイクとは?

眉や、リップ、ほくろなどのアートメイクを、自分自身に施術することを「セルフアートメイク」といいます。

『メイク』とはいえ、アートメイクは皮膚の浅い層に専用の針で色素を定着させるというもの。簡単に消すことができないので、次のような高度なスキルが求められます。

  • 技術力
  • デザイン力
  • 安全性

ネット上ではアートメイクのセルフキットが売られていることもありますが、アートメイクの正しい知識や技術がない人がセルフアートメイクをするのはオススメできません。安全上や仕上がりに問題があるので絶対に施術は控えましょう。

アートメイクは医療行為

アートメイクは医師または歯科医師、看護師のみが実施できる医療行為です。一方、医療従事者以外の人が、自己責任の範囲で、自分自身にアートメイクをすること自体は違法行為ではありません。

医師法違反になるのは、医療従事者以外の人が、自分以外の人にアートメイクを施す場合です。

もし、アートメイクをしたことが原因で感染症を起こしてしまったり、失敗をしたりして保健所等への告知があった場合、違法行為として問われてしまう可能性も。なので、アートメイクはしっかりと法律に則って施術しましょう!

セルフアートメイクのキットについて

ネット上でセルフアートメイクのキットが売られているのを、目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、眉やリップの合皮をはじめ、一部のアイテムを除いて、肌に直接塗布する針や麻酔、色素は資格をもつ医師でないと購入できない物もあります。

ネットで販売されているキットもWEBサイトをチェックしてみると、リンク先は海外の通販サイトであることがほとんどです。また、個人用のフリマサイトでもアートメイクに使用する色素が売られていることがありますが、きちんと品質管理が行われていない可能性があります。

安全・安心のアートメイクを提供するためにも、こうした海外通販サイトやフリマアプリなどで商材を購入するのは控えましょう!

アートメイクスクールCleoの商材キット

Cleo(クレオ)では、アートメイク施術に必要な以下のキットが講習費に含まれています。初心者の方でも使いやすいマシンやハンドルのほか、色素や針のように高い品質を求められるものが一通り揃っているので、追加費用がかかりません。

  • マシン
  • ハンドル(ペン)
  • 色素
  • ニードル(針)
  • 黄金比定規
  • アイブロウペンシル/リップペンシル
  • マーカーペン
  • ハンドルスタンド
  • インクカップ
  • ウッドスティック
  • マイクロスティック
  • 合皮 など

セルフアートメイクのリスク(危険性・デメリット)

正しいアートメイクの知識を持たずにセルフアートメイクをするのは、さまざまなデメリットや後悔する可能性が高いので絶対にやめましょう。

では、どんなデメリットやリスクがあるのか詳しく解説します。

理想的なデザインを描けない

満足度の高いアートメイクを提供するためには、 安全性や技術力と同じようにデザイン力が欠かせません。

もともとアートメイクは、次のような悩みをお持ちの方が受けにくる施術です。

  • 眉がうまく描けない
  • 毎朝、眉の仕上がりが違う
  • 左右のバランスが合っていない など

だからこそ、筋肉の癖や毛流れなどを考慮した高いデザインスキルが必要に。自己流ではそのような患者さまの悩みを解決することができないのです。

理想的なデザインは患者さま一人ひとりによって異なります。また、肌質や好みのカラーもさまざまです。

だからこそ、知識や経験豊富なスクールで技術やデザイン力を身につける必要があるといえるでしょう。

副作用の可能性

どんなに丁寧に施術をしても、術後の痛みや腫れが起こる可能性はあります。またダウンタイムの過ごし方に気をつけないと、ヘルペスやものむらいを引き起こす可能性もあるので注意が必要です。

施術前は医師がしっかりと診察を行い、施術前後の丁寧な説明を心がけましょう!

肌に直接触れる針や色素は使い回しをせず、マシンやハンドルなどは徹底した衛生管理が欠かせません。我慢できないほどの腫れや痛みがあったり、ダウンタイムが長期化したりする例は、消費者庁にも報告されています。正しい知識のもと、安全に配慮をしながら施術をすることが大切です。

簡単に消すことができない

アートメイクはタトゥーと異なり、皮膚の浅い層に色素を定着させることで自然な見た目に仕上げ、数年で薄くなっていく施術です。しかし、 皮膚の中に色を定着させているわけですから失敗しても、簡単に消すことはできません。

レーザー除去やリムーバルなど色素を抜く施術はいくつかありますが、完全に元の状態に戻ることはありません。そのうえ、費用や時間もかかるので、丁寧なカウンセリングと施術が重要です!

低品質な器具や色素の安全性

海外の通販サイトで購入する器具や色素などの安全性は、不確かです。また同じパウダー眉でもどの針を使うか、どのように使うかで仕上がりは大きく変わります。

キレイに、そして痛みが少ない施術を提供するためにもスキルにあった商材を使うことも大切です。

色素も同様です。FDA(※)認証と表示されていても、日本の安全基準をクリアしているわけではありません。 また、仕上がりイメージの色になるかどうか肌質や日焼けの程度を見て判断したり、アレルギー反応がでないような色素を選んだりする知識も必要なのです。

※FDA:アメリカ食品医薬品局

クリニックでのアートメイクを推奨する理由

ここまでの情報で、セルフアートメイクには色々なリスクがあるとお分かりいただけたのではないでしょうか。アートメイクのリスクを考えて、クリニックでの受診をオススメするのではなく、法律として遵守しなければいけないのです。

頑張って免許を取得した医療従事者のみなさんは、法律にしたがって施術をしましょう!

安全性のある施術キットを使いましょう!

アートメイクは医療行為であるため、 医師または歯科医師の資格保持者か、医師の指示を受けた看護師しか施術をすることができません。 また市販されているセルフ アートメイク用のキットは品質や安全性が不確かです。

アーティストの皆さんが使用する時には、安全性をしっかりとチェックした質の高い器具や色素を選ぶようにしましょう。

この記事の監修者

コンテンツディレクター 荒井 茎代
コンテンツディレクター 荒井 茎代

医療マーケティング経験 約10年。
医師、看護師、薬剤師と共に記事制作や広告コンテンツ執筆多数。
モットーは、「役に立つ“真実”を伝えること」。

薬機法や医療広告ガイドラインに注意しながら、読んで損のない「価値のあるコンテンツ制作」を目指しています。

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