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#172

アートメイクとタトゥーの違い【目的・医療行為・リスク・メリット】

アートメイクとタトゥーは、どちらも「皮膚に針を刺し、色素を入れる」施術です。そのため、「タトゥーのようだから施術を悩んでいる」という声も少なくありません。しかし、アートメイクとタトゥーは、目的や施術者など、あらゆる点で違いを持つ、全く別の施術です。

そこで今回は、患者さまに伝えたい【アートメイクとタトゥーの違い】を詳しく解説します。

【目次】contents

【アートメイクとタトゥー】5つの違い

アートメイクとタトゥーには、主に5つの違いがあります。それぞれ比較しながら、詳しく確認していきましょう。

1.施術目的

アートメイクとタトゥーでは、施術する目的が違います。


アートメイク:美容

タトゥー:ファッション/アート


アートメイクは、すっぴんでもメイクをしたような顔になりたい人や、顔のパーツ(眉・アイライン・リップなど)を黄金比に保ちたい人に選ばれる施術です。

つまり、「メイクの時短」や「コンプレックス解消」など、ライフスタイルを改善するための施術といえるでしょう。

一方でタトゥーは、服や髪型と同じように、オシャレとしてデザインや言葉を楽しむ目的で入れている人が多いと言えます。

2.施術者

「身体に傷をつけるタトゥーの施術は、医療行為なのではないか」という論点で争われたことがあるタトゥーですが、その歴史の深さから過去には「医療行為ではない」という判決を受けたことがあります。

一方でアートメイクは、医療従事者のみが施術を許される医療行為です。


アートメイク:医師や看護師などの資格を持った医療従事者

タトゥー:彫師/必要資格はなし


3.針を刺す深さ

アートメイクもタトゥーも、皮膚に針を指して色素を注入する施術です。

ただし、施術目的が違うことから、皮膚に針を刺す深さに違いがあるといいます。


アートメイク:より自然に仕上げるため基底膜直下へ(※)

タトゥー:色素がしっかりと入るよう真皮層へ


つまりタトゥーは、アートメイクよりも深い位置に針を刺すことになります。

※アートメイクの色素を表皮層に入れるというケースもあります。

4.痛みの対処法

皮膚の浅い位置に針を刺すアートメイクの施術は、施術部位によって痛みを感じやすい可能性があります。


眉:痛みを感じにくい

アイライン:痛みを感じやすい

リップライン:痛みを感じやすい


ただし医療従事者が行うアートメイク施術では、麻酔を使用することがほとんどのため、我慢できる程度の痛みです。

一方で皮膚の深い位置に施術をするタトゥーは、施術部位によってはかなり強い痛みを生じることがあります。

また範囲も比較的広いので、施術時間が長く、より痛みを強く感じるかもしれませんね。

ただしタトゥーの場合、医療行為ではないため、医療機関で使うような処方された麻酔は使えません。(市販の麻酔クリームを使用される場合はあります。)

5.持続期間

アートメイクは、基底膜の直下という浅い位置に色素が入るため、肌のターンオーバーによって徐々に色素を排出し、約1~3年程度で薄くなります。

一方でタトゥーは、ターンオーバーの影響を受けにくい真皮層に色素を入れるため、永続的に退色はしにくいといえます。


アートメイク:1~3年で色が薄くなる

タトゥー:永続的に退色しにくい


では、退色しにくいタトゥーの技法でアートメイクを入れた方が、ずっと保てるのでは?と考える方もいらっしゃることでしょう。

しかし、メイクには流行りがあります。年齢によって、似合うメイクも変わってきますよね。

それにも関わらず、永続的に消えないタトゥーを入れてしまったら…、トレンドや年齢に合ったメイクも叶わなくなってしまいます。

つまりアートメイクは、「経年で薄くなるからこそ」メイクを楽しめる施術なのです。

【アートメイク VS タトゥー】針を指す位置=リスクの高さ?

「皮膚に傷をつける」という施術の共通点を持つ、アートメイクとタトゥー。正直、どちらも少なからずリスクはあります。

しかしどちらかというと、皮膚の深い位置に色を入れるタトゥーの方がリスクはやや高めといえるでしょう。

なぜならタトゥーの色素が入る真皮層には、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリを保つために必要な線維芽細胞が存在するから。

つまり、真皮層に針で色素を入れる際に、これらを傷つけてしまう可能性もあるのです。

一方でアートメイクは、一般的な軽い傷と同じ程度のリスクが考えられるため、治癒はさほど難しいものではありません。

さらに医療従事者が施術をするため、治療までのプロセスもスムーズで安心できることでしょう。


アートメイク:微細な傷程度(わずかな痛み・赤み・腫れなど)/医療行為

タトゥー:真皮層の細胞を傷つける/内出血/医療的治療ではない


【タトゥーとは違う】アートメイクをするメリット

これだけは声を大にして言いたい…

アートメイクは、素晴らしい美容施術です!

ファッション性の高いタトゥーと比べると、目的も大きく異なりますが、「美容」というジャンルにおいては、アートメイクの豊富なメリットは魅力的です。


  • メイクの時間を減らせる
  • 素顔美人になれる
  • 汗をかいてもメイクが落ちない
  • 黄金比のメイクパーツを実現できる
  • 修正ができるため、流行メイクも追える など

アートメイクを検討する方の中には、「タトゥーと同じようなものだから」と嫌煙する方もいらっしゃいます。

しかし、タトゥーとアートメイクは似ているようでも、目的も特徴もリスクも違う施術です!

アートメイクならではのメリットを見つめ直しながら、その必要性をご提案できるアーティストを目指しましょう。

【まとめ】アートメイクとタトゥーの違いを説明できるアーティストへ

アートメイクとタトゥーの違いは、主に5つ!

【アートメイクの特徴】

  1. 施術目的:美容/素顔美人
  2. 施術者:医師や看護師などの資格を持った医療従事者
  3. 針を刺す深さ:タトゥーよりも浅い基底膜直下
  4. 痛みの対処法:医療行為のため麻酔が使える
  5. 持続期間:約1~3年程度で消えるため、修正も気軽

「素顔も美しくありたい」

「メイク時間を短くしたい」 など

さらなる美しさを求める方にオススメしたい施術です。

ファッション性を求めるタトゥーとは違う、医療行為として美容をサポートするアートメイクならではの魅力を、しっかりと患者さまにお伝えしましょう!

この記事の監修者

コンテンツディレクター 荒井 茎代
コンテンツディレクター 荒井 茎代

医療マーケティング経験 約10年。
医師、看護師、薬剤師と共に記事制作や広告コンテンツ執筆多数。
モットーは、「役に立つ“真実”を伝えること」。

薬機法や医療広告ガイドラインに注意しながら、読んで損のない「価値のあるコンテンツ制作」を目指しています。

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